満足度の高い活動
前の記事の続きです。
小学校の図書室、久しぶりに行きましたら
壁に飾られた各絵本に登場するキャラクターたちは様変わりをしていました。
そして、なにやら作業中の机を見ると
大きな布に描かれた大きな太陽と厚紙で作られた大きな葉っぱ
机の上には、おなじみのあの絵本が。。。
作業中のものは
「はらぺこ あおむし」
のキャラクターでした。
絵本から飛び出したような
大きな大きな太陽と
葉っぱ
それに、手作りの青虫のぬいぐるみもありました。
4月になったら
青虫が成長した姿の蝶を張るのだそうです。
「布に描いた太陽は○○さん」
「青虫は、◇◇さん」
葉っぱの上の卵から蝶になるまでを表現するのだそうです。
ボランティアに参加した方の振り返りの言葉を聞くと
「みんなといろいろなアイディアを出し合って行くのが楽しかった。」
との声が聞かれました。
その活動は
強制されるのではなく、自分の出来る範囲で無理をしない
急がず、急かせず、本人の意思に任せて行ってきたそうです。
だから、出来上がりまで2年費やしたのだとか。。。
それでも、誰も2年かかっていることを責めてはいませんでした。
出来上がりが遅れたということよりも
むしろ、図書室を訪れる子どもたちは、
完璧でない図書室が
行くたびに少しづつ出来上がっていくほうが楽しみがあったようでした。
(子どもたちからの話)
この仕事のすすめ方はビジネスに置き換えると
ありえない、考えられないことかもしれません。
しかし、
仮に「図書室改善プロジェクト」
目指すは「子どもたちに喜ばれる楽しい図書室作り」とし
全員で話し合ってアイディアを出し
自分の得意分野で精一杯できる事をする
期日を切らないものは、いつまでに完了するかは、本人に任せる
但し、期日のあるものは協力し仕上げる(読書週間に配布するものなど)
いかがでしょう
このようにしてみたら
ゆっくりのんびりしているようで
やること(目的)は果たしています。
おまけに、参加した人は楽しかったと声をそろえ
次年度もやるのだと前言
スタッフの満足度も十分です
(お客様である、子どもたちの満足度も高いです!)
ビジネスに携わっている人ならば、この仕事のペースは許されないかもしれません。
しかし、このボランティアの良さはまたこんなところに感じました。
まず、一人一人が尊重されている感じがしました。
1人ではとても出来ないことが
みんなで考え、アイデアを出していくことで
出来る世界がグーンと広がっていました。
そして活動の反応は、子どもたちから先生からの感謝の言葉。
スタッフの満足度の高さは
この活動に自分自身が貢献できている
役に立てているという感覚が
楽しく続けて行きたいといえる活動に繋がっていることからも
はっきりしています。
一人一人の知恵や経験を尊重して活かす。
そしてまた自分が出来ることと繋ぎ合わせていく。
組織は、トップダウンではなくフラットで
ボランティアスタッフが相互に繋がっている。
成功のキーワードは「コラボレート」
そのためには、行動を起こす前の「対話」が必要なようです。
これって。。。
今年になって伝え始めたワールドカフェの効果と似ています。
1人では1人分のアイディア量しかないけれど
人が増えるほど
アイディアが広がります。
1+1=∞ですね
一人一人の知恵や経験を尊重し活かす
コラボレートを心で感じることが出来るワールドカフェ
まだ未体験の方はお近くで開催のワールドカフェに参加してみてください。
社内研修に取り入れることもお薦めします。
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